古生物・恐竜 妄想雑記

恐竜好きないち素人による妄想語り置き場

『恐竜博2023』をgdgd妄想①

 ノリと勢いで手を上げた合同誌の原稿がさっぱり進んでおらず、そういう意味においてはブログに顔を出すべきでないことは百も承知である(合同誌についてはここでは言及しない。忘れたときに語ることになるだろう)。しかし、恐竜関係のニュースが飛び込んで来たとなれば話は別である。ましてやそれが、国立科学博物館主催となる4年ぶりの恐竜博ともなれば。


 8月4日付で公式サイトが公開され、長らく沈黙していた『恐竜博2019』の公式Twitterは『恐竜博2023』の公式アカウントへと変態し、いよいよ表立ってことが進みだしたという印象である(とはいえ、4月下旬に記載されたマイプの紹介記事内で『恐竜博2023』の開催が告知されていた。おそらく特別展の計画そのものは前回恐竜特別展の『恐竜博2019』の会期末ぐらいには始まっていたのだろう)。公式サイトはホームページの側ができ上がっただけであり、見どころはここから紹介されていくのだろう。

 

 現時点(このブログを書いている8/4)で登場が確定しているのは白亜紀後期のアンキロサウルス類のズール(Zuul crurivastator)(と、記載時にさらっと告知されたマイプ)である(なぜかボレアロペルタとの情報が出回っているが、公式サイトの写真にはしっかりと「鎧竜類:ズール クルリヴァスタトル」と掲載されている。)。また『恐竜博2023』のテーマは『恐竜たちの「攻・防」についての研究の最前線』と明言されており、もしかすると前代未聞クラスの鎧竜祭りになるかもしれない。鎧竜と、それに対抗した獣脚類が展示されることになるのだろうか。あるいは「攻・防」の研究であれば、剣竜類(ステゴサウルス類)も展示のうちに含まれるだろうか。いずれにせよ、これら装盾類は特別展に出席することはあったにせよ主役、あるいは主役級の展示に回ることは(筆者の記憶する限り)なかった。そういう意味においてはまれな恐竜博になりそうである。

 

 とはいえ、気になるのは昨今の新型コロナウイルスの情勢である。明かりを持っても暗中模索の現状において、会期となる2023年の3月14日~6月18日の期間で終息、あるいはそれに近しい状態になっている保証はない(し、たぶんそんなことはありえないだろう)。特別展を含めた科博への入場は現在もなお予約性が続いていることを考えると、おそらく恐竜博2023も事前予約制になるのだろう(FPDMは予約制のおかげで快適だった)。幸い期間は3ヶ月と長めであるため、スキを見計らいながら感染症対策は万全にしたうえで出発したいものである。

(個人的期待として、オンラインショップが挙げられる。最低限図録さえ確保できれば…と思っているのだが、なぜか科博はいまだにオンラインショップを開いていないのである。東京へ行くことすらためらわれるような地方民にとって、オンラインショップの存在は大変に大きいのだが…。)

 

 もっとも、こんなチラシの裏で何を言おうが、情報はまだ出始めたばかりである。今後どのような展示が来るのか。どのようなテーマで構成されているのかについてはまだまだこれからであろう。今はただ、ズールの記載論文を読みながら待つばかりである。

(というわけで、近いうちに予習がてらズールの紹介記事を上げようと思う。幸いなことに記載論文はオープンアクセスであり、ナショナルジオグラフィックにも記事が存在するため、意外と情報は手に届きやすい恐竜なのである)

 

 完全な蛇足だが、恐竜ファンにはおなじみの「夕張町産ノドサウルス類」が何やら動き出しているという噂がある。このタイミングで考えられるのは『恐竜博2023』への登場だが、もしかすると記載・命名まで…、到達するかどうかは正直言って不明である(本来、こういった場で公言するべきではないのだろう)。何かしらの備えは必要かもしれない。